近年、歯科医師による顔のヒアルロン酸注射、しわ取りが増えています。
問題はないのでしょうか。どうしてしわ取りにまで手を広げたのでしょうか。
そこには切実な事情があります。
そもそも歯科医が皮膚治療をすることに問題はないのか
専門家会議によると歯科の治療領域は「口唇(こうしん)」とされています。
解剖学的に口唇とはくちびるだけではなく口の周り全体を指しています。
そのため鼻の下やほうれい線も含まれ、違法行為には当たらないと解釈されています。
厚生労働省の見解では
歯科医によるしわ取りは推奨していません。
一般的ではなく、美容外科の領域としています。
ヒアルロン酸注射による感染症や間違ったところに注射したために不自然に盛り上がってしまうケースもあるからです。
ではなぜ急増しているのか
歯科医院をあちこちで見かけませんか。歯科クリニックの数は増え続けています。
しかし少子高齢化に伴い患者数は減ってきています。
歯科医院を経営していくのは大変なことがうかがえます。
そこで目を付けたのがヒアルロン酸の注射というわけです。
保険はきかない
自由診療となるため、保険がききません。医師が海外から製品を個人輸入しているところもあります。
歯や歯茎の治療以上に衛生面が求められるため、注意が必要です。
歯科によるしわ取りはオススメできない
歯の治療ついでに少しほうれい線を取りたい程度でしたら良いでしょう。
しかし本格的な治療を求めるならば、やはり美容外科の門を叩いた方が賢明です。
美容外科に行くより手軽ですが、歯科医院の腕前や衛生面での不安は残ります。
そもそも歯科医は歯の専門家であって皮膚治療の専門家ではないからです。
失敗した時の保障、再治療など美容外科にはとても敵いません。
まとめ
歯科医院は近所にいくつもあり、先生の腕を比べやすく、自分に合ったクリニックを見つけやすい利点があります。
しかし餅は餅屋。しわ取りを真剣に考えているならば手軽さよりもきちんとした説明やリスクについて教えてくれる美容外科の方が良いでしょう。